日課・業務   動物咬傷による狂犬病

海外渡航に伴い、海外で動物に咬まれたりすることが多々あります。
当院にも、インドネシア、タイ、インド、ベトナム、モンゴル、中国、スペインといろいろな国で動物に噛まれた、引っかかれた、傷を舐められたなどで受診されます。


狂犬病は日本など一部の国は狂犬病の無い清浄国ですが、
世界中に常在し発症しています。


咬傷を受けた場合の正しい対処法


●受傷部位の充分な洗浄・消毒
●ワクチンや免疫グロブリンによる適切な暴露後発症予防策
狂犬病ワクチン未接種者の場合は必ず当日に開始、必ず5回接種(0・3・7・14・28〜30日)
●基礎免疫があれば、2回(0・3日)のみを接種します。



狂犬病とは
全ての哺乳類とコウモリが狂犬病ウイルスを媒介する可能性があります。
狂犬病症状が出現した場合の致死率はほぼ100%です。
現在でも有効な治療法は確立されていません。



以上を踏まえると、清浄国以外への渡航に際しては
適切な温度管理をしたワクチンを接種することができるか?
などを考え、事前に接種をしておくことが重要です。