日本脳炎のワクチン
暑い季節です。日本脳炎のワクチンはお済ですか?
1960年代半ばごろまでは千人以上がかかり、2割が命を落とした恐ろしい病気です。
それも、犠牲になったのはほとんど子どもでした。
日本脳炎ウイルスは日本の国名がついていますが、実はインドネシアやマレーシアで生まれたようです。東南アジア全域で毎年5万人ほどの患者が出ています。
日本脳炎のウイルスは豚の中にいます。
豚の吸血をしたコガタアカイエカがウイルスを運びます。
豚がウイルスを増やして、その血を吸った蚊が感染して、その蚊が人を刺してウイルスを移します。
でも、移されたからといって、みんなが病気になるのではなく、重症になるのはウイルスに感染した人のうちの25人から1000人に1人くらいです。
豚の血を吸った蚊は感染して人に移しますが、人の血を吸った蚊は感染しません。それは、人の血の中のウイルスの量が少ないためです。
従って、インフルエンザやノロウイルスと違って、家族の中で感染が広がることはありません。
日本脳炎の定期接種は、6ヶ月から接種が出来ます。
東南アジアに旅行に行くときも必要です。詳しいことは医師とご相談ください。