日課・業務   動物咬傷による狂犬病

海外渡航に伴い、海外で動物に咬まれたりすることが多々あります。
当院にも、インドネシア、タイ、インド、ベトナム、モンゴル、中国、スペインといろいろな国で動物に噛まれた、引っかかれた、傷を舐められたなどで受診されます。


狂犬病は日本など一部の国は狂犬病の無い清浄国ですが、
世界中に常在し発症しています。


咬傷を受けた場合の正しい対処法


●受傷部位の充分な洗浄・消毒
●ワクチンや免疫グロブリンによる適切な暴露後発症予防策
狂犬病ワクチン未接種者の場合は必ず当日に開始、必ず5回接種(0・3・7・14・28〜30日)
●基礎免疫があれば、2回(0・3日)のみを接種します。



狂犬病とは
全ての哺乳類とコウモリが狂犬病ウイルスを媒介する可能性があります。
狂犬病症状が出現した場合の致死率はほぼ100%です。
現在でも有効な治療法は確立されていません。



以上を踏まえると、清浄国以外への渡航に際しては
適切な温度管理をしたワクチンを接種することができるか?
などを考え、事前に接種をしておくことが重要です。

日課・業務 感染性胃腸炎

本日も終了です。

感染性胃腸炎の方が多くおられます。
気持ちが悪い、嘔吐をしましたと来院されます。


おう吐した吐物は、すみやかに片付けて、次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)で消毒をして下さい。
アルコール消毒は効果が低いです。


吐物は吸水ができるオムツ(あれば吸水ポリマーシート)などでおおい、嘔吐物をオムツごと除去します。
残った吐物の上に、ハイター液に浸したペーパータオルなどで覆い、そのまま捨てます。

希釈液は、全量を一リットルにします。
80倍は、哺乳瓶などの消毒・・・・・・・・・・・原液12.5ml+水987.5ml
50倍はシーツ,食器、調理器具などの消毒・・・・原液20ml+水980ml
10倍は吐物などの消毒・・・・・・・・・・・・・原液100ml+水900ml


寝具、絨毯などに嘔吐してしまったときは消毒後、ドライヤーなどで乾燥をされると、
安心ですね。

トイレで下痢や吐物を流す時は便座の蓋をしてから、流しましょう。
ウイルスの拡散を防ぎます。

上記を消毒の際の参考にしてください。
ほとんどの家庭にあるハイターなどでなく、市販されている,そのまま使える消毒薬を常備されるのも良いですね。

家族内感染が多い、病気でもあります。
症状等がありましたら、早めに受診をして、医師にご相談ください。

日課・業務 ジカウイルス感染症

本日も終了。

今年も蚊の季節がやってきます。
ジカ熱について、不安をお持ちの方がおられると思います。


ジカ熱の症状は
主として軽度の発熱、発疹,結膜炎、関節痛、倦怠感、頭痛などです。
ほとんど,軽い風邪症状ですね。

感染経路は
ジカウイルスを持った蚊がヒトを吸血することで感染します。
輸血,性行為によって感染する場合もあります。
潜伏期間は7日から14日と言われています。
感染しても、全員が発症するわけではありません。
症状が無いか,軽い症状で気が付かないこともあります。

流行地域はアフリカ、中南米,アジア太平洋地で発生があります。
近年は、中南米で流行が拡大しています。


妊婦、及び妊娠の可能性がある方は
妊娠中にジカウイルスに感染すると、
胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあります。
妊婦及び妊娠の可能性がある方は流行地域への渡航を控えたほうが良いとされています。
どうしても渡航しなければならない時は、蚊に刺されないように注意をしてください。

ご心配な方は、医師にご相談ください。

日課・業務 B型、A型インフル混在してます。

本日も終了。

暖かくなったり、寒くなったりの繰り返しですね。
インフルエンザ感染症がだいぶ下火になってきました。


今年はB型、A型が同時に流行しており、小さなお子さんでは、一つが治癒したころ、また別のタイプに感染するお子さんもおられました。


予防接種をされた患者さんは、症状が軽くなり、インフルエンザでも、出社されてしまうケースもあります。
また、市販薬を服用されてて、発熱が抑えられ受診の時期が遅くなる方もおられました。

頭痛や関節の痛み、軽い下痢などの症状などが伴う発熱の時は、一度,医師に相談をされると良いと思います。


この時期、感染性の胃腸炎アデノウイルス感染症などもあります。
しっかり御自分、あるいはお子様の主訴を医師にお伝えください。

日課・業務 ノロウイルス感染症

謹賀新年

今年は暖冬で、インフルエンザの発症も少ないです。
その代わりと言っては何ですが、感染性胃腸炎が猛威をふるっています。



ノロウィルス感染症の症状について

突然、嘔吐・下痢が起こります。
食中毒の場合は、食後12〜48時間に症状が現れます。
軽症の場合は、気持ちが悪い程度で終わります。
発熱、呼吸器症状を伴うことがあります。通常、数日で軽快します。
重症になると脱水症状が現れます。
脱水の治療は点滴などが有効ですが、イオン飲料を購入され常温で少しずつ飲まれると
回復されることが多いです。



感染力は非常に強いです。
特に吐物などから感染します。
嘔吐をしたとき、下痢をしたときはトイレの便座を閉めてから流すようにしましょう。



家庭などでの消毒は塩素系の洗剤を薄めて使用されると良いです。
ノロウイルスはアルコール消毒が有効ではありません。


下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
詳しくは医師にご相談下さい。

日課・業務 RSウイルスによる感染症

本日も終了。
寒くなってきました

RSウイルスに感染症は、ゼイゼイと息苦しくなる病気です。
寒い季節に多くみられます。


咳や鼻水、鼻づまりなど、風邪の症状で始まりますが、発熱を伴い、次第に咳がひどくなり、ゼイゼイと苦しそうな息になってきます。
ゼイゼイが治まっても、痰がからんだ咳がしばらく続きます。
胸やお腹をペコペコさせて息をしたり、顔色が悪い、母乳やミルクの飲みが悪いときは
再度、医師の診察を受けましょう。


外来治療で治っていくこともありますが、重症になって酸素吸入が必要になることもあります
とくに、6か月未満の赤ちゃん、未熟児や生まれつき心臓病がある子などは重症になりやすい傾向があります。


呼吸が苦しそうなときは、背中を優しくたたいたり、体を起こすように抱っこしてあげてください。
症状の変化を見極めることが大切です。


御心配な時は、こまめに受診をして下さい。

日課・業務 4価インフルエンザワクチン

本日も終了です。

今年もインフルエンザの季節となりました。
東南アジアでは夏でも、インフルエンザは発症しているようですが、①湿度が高くて雨が多いとき、そして②乾燥していて寒いとき、この2つのタイプの気候がインフルエンザウィルスが好むようです。


日本のインフルエンザワクチンは今年度から4価ワクチンになります。
A型2種類、B型2種類です。ワクチン接種をすると、インフルエンザ脳症が防げますかというご質問がございますが、
インフルエンザ脳症は防げません。しかし、インフルエンザにかからなければ、脳症も無いわけですから、予防接種をする意味は大きいですね。


接種回数、摂取量は下記を参考にして下さい。
6ヶ月〜3歳未満・・・・0.25ml×2回
3歳以上〜13歳未満・・0.5ml×2回
13歳以上・・・・・・・0.5ml×1回

海外赴任渡航ワクチンや小さなお子さんの定期接種ワクチンと同時接種も可能です。
詳しいことは医師と御相談ください。