日課・業務 ワクチン事情 B型肝炎(小児)

本日も終了です。
名古屋は毎日、暑い日が続きます。

先月、第19回日本渡航医学会が開催されました。
小児期B型肝炎ウイルス感染症とワクチン接種の意義について、更に学ばせていただきました。


日本ではB型肝炎ワクチンが小児の定期接種化に向けて動き始めています。
B型肝炎ワクチンは世界180ヶ国がユニバーサルワクチンとなっています。このユニバーサルワクチンとは国民全員が受けるワクチンの方法のことです。

アメリカでは小学校の入学までにB型肝炎ワクチンを行っていないと、集団生活を行うことが出来ないとのことで、小学校の入学を認められないこともあるそうです。

お子さんが生まれて1歳までに3回接種を終了することで、大人になってもB型肝炎に対する抗体を保持することが出来ると言われています。
小児のB型肝炎については、母親がB型肝炎である場合、出産に伴う母子感染が有名です。(垂直感染)
最近小児キャリアのうち、3〜4割は父親、祖父母、兄弟などの家族内感染や保育園など集団生活における感染例も報告されています。(水平感染)
B型肝炎ウイルスは血液中だけでなく、唾液、汗、涙、尿など体液中にも存在し、感染源になりうると考えられています。
働くお母さんが、乳児期から保育園に預ける機会も増えていますので、ますます、B型肝炎ワクチンの接種は重要になります。

接種スケジュールなどは医師にご相談ください。